身上調査と結婚

身上調査が利用される最も多いケースの一つに、「結婚」があります。

結婚は説明するまでもありませんが、これまで他人だった二人が法的 に婚姻関係を結ぶものですから、相手のことを「詳しく知る」という ことがとても重要なことで、身上調査が利用されるのが多いというの も納得できます。

しかし、その結婚については近年様々な問題が出現しています。

多くの人にとって、人生において最も重要なイベントの一つである結婚ですが、厚生労働省が発表している国民生活白書によれば、2000年以降、 「離婚率」が急増しており、特に若い世代の離婚、熟年離婚は社会問題 の一つになってきています。

また、「格差社会」「晩婚化」「結婚詐欺」と呼ばれる問題も出現した りなど、これまで以上に結婚に対しては、多くの人が神経質になってき ています。

そうした背景を考えますと、結婚する前に「身上調査」を行うことは決 して無意味なことではないでしょう。

では、具体的に身上調査でどういったことを知っておくべきか見てみましょう。

身上調査の基本である「住民票記載内容」や「戸籍謄本記載内容」を利用 しての調査はもちろん、借金、職歴、勤務している会社、経営している会社 思想、信条、周囲の風評などが挙げられます。

そうしたことを結婚前に、知っておくことが必ずしも幸せな結婚を約束して くれるとは限りませんが、現在の社会背景や社会問題を考えますと、必要性 は高いと言えるかもしれません。

なお、結婚についての身上調査には、お見合いなどで使用する「身上書」 (自分の略歴を記した書類)を調査する「身上書調査」もあります。

さて、ここまでざっと結婚と身上調査について見てみましたが、反対の意見 も掲載しておきます。

まず、そうした調査を行うことそのものが

「失礼!」「モラルに反する!」「二人の間に愛があれば、そんなことをする必 要はない!」「そんな調査をしても失敗するものは失敗する!」

といったものがあるでしょうね(^^;) 

結婚に際して、身上調査についての最終的な判断を下すのはあなた次第ですが、 ここで興味深い話を一つ。

昔の日本ではといってもちょっと前ですが、現在70~80歳の夫婦は「お見合い」 が多かったそうです。おばあちゃんやおじいちゃんから聞いたことがある人も多 いのではないでしょうか。

そして、そうしたお見合いは、例えば、会社の上司が部下に対してセッティングした り、親戚が・・・など、ある程度、「信頼できる人を介して」紹介するといった暗黙(?) の風習があったそうです。また、上で説明した「身上書」も結構使用されていたようです。

ところが、現在はどうでしょうか?いわゆる恋愛結婚が多いですよね。出会い方は? 友達の紹介やナンパ、パーティ、合コンなどなど。

「信頼できる人を介して」という古い習慣は一部では残っているのかもしれませんが、 現在ではあまり耳にすることがありませんね・・・。

結婚における身上調査のポイントは、二人にとっての「信頼」、そして関係する人との 「信頼」にあるのかもしれません。